2012年07月16日

◇ 加湿機能つきエアコン(うるるとさらら)

 ダイキンの「うるるとさらら」というエアコンは、加湿機能がある。冬に暖房すると、加湿器なしで加湿する。 ──

 いちいち水を汲まなくても加湿できる……という暖房機能のあるエアコンだ。
 「そんなうまいことができるのか」
 と思ったが、できる。そのわけは……
 夏には、エアコンで冷房すると、冷却側(室内)に水がたっぷりと溜まる。それと同じことが起こる。冬には、エアコンで暖房をすると、冷却側(室外)に水がたっぷりと溜まる。その水を、単に捨てるのではなく、室内にもってくるわけだ。こうして、次のことが可能となる。
 「外気中に含まれている水分を、冷却器で外気を冷やしたときに、ついでに水にする。その水を使って、乾燥した室内を加湿する」
 ちょっと頭いいですね。

 ──

 ただし、次の疑念がある。
 「外気の湿度が低いときには、効果が低いのでは?」

 そこでこれを調査した人がいる。次のページだ。 
  → うるるとさららの加湿能力 - Vaceba’s Diary

 そこからグラフだけ拝借すると、次のグラフとなる。

うるるとさらら

 ここからわかるように、外気の湿度とだいたい同程度の湿度が、室内側でも得られている。だから、かなり十分な湿度が得られているわけだ。

 これを聞くと、疑問が生じるかもしれない。
 「外気と室内が同程度の湿度ならば、効果がないのでは?」 しかし、違う。なぜなら、外気温度は0度から7度で、室内温度は 21度か 22度だからだ。(リンク先ブログに書いてあるとおり。)
 
 一般に、同じ室内では、
 「気温が高くなると、湿度は急激に下がる」

 という結果が得られる。それはエアコン暖房をしている人ならば、誰でも知っていることだ。エアコン暖房をすると、室内の空気は急に乾燥する。温度が上がって、水分が同じならば、湿度は大幅に下がるのだ。
 ところが、うるるとさららの場合には、室内温度が上昇しても、室内湿度は上昇しない。これはつまり、加湿機能が十分に効いている、ということを意味する。

 ──

 となると、あとはコストだ。コストの点では、次のように言える。
  ・ 加湿機能がある分、3万円程度高い。
  ・ 加湿器の消費電力(300W程度)が不要。


 つまり、初期投資は3万円ほど高くなるが、ランニングコストは 300W分、少なくて済む。1kWh が 27円だと仮定すると、1時間あたり8円安くなる。3万円を8円で割ると、3750(時間)。これだけの時間を使えば、かえって安上がりになる。
( ※ 1日10時間ずつ 100日だと 1000時間だから、4年弱で回収できる。)
( ※ ただし、加湿器をずっと付けっぱなしにする、ということはなさそうだから、この比較はちょっと大げさすぎるかも。実際には8年ぐらいかな。)

 その他、いちいち水を汲まないで済む、というメリットもある。

 ──

 結論。

 エアコン暖房機能をたっぷり使う家庭であれば、うるるとさららは、「買い」だと言えよう。
  ・ コスト面では、加湿器の場合と、ほとんど同じ。
   (初期投資はかかるが、ランニングコストが安い。)
  ・ いちいち水を汲む手間がなくて済む。


 逆に言えば、エアコン暖房をあまり使わない家庭であれば、特に うるるとさららを買う必要もないだろう。
( ※ たとえば、私は、加湿器を使うことは多いが、エアコン暖房を使うことはあまりない。私みたいに省エネをしている人[ or ケチ or 貧乏人]は、うるるとさららを買う必要はない。)
 寒がりでお金持ちの人は、うるるとさららを買うといいでしょう。風邪の予防にもなるし。
 



      

 → その他  うるるとさらら(一覧)


 


 【 追記 】
 あとで考え直すと、数字の計算に正確さが足りなかった。そこで、補正する。(ちょっと面倒。結果は大差ない。)

 エアコンの加湿機能については、「コストがゼロ」と仮定したが、これは正しくない。水を得る分についてはコストはかからないし、水を運ぶ分にもコストはほとんどかからないが、水を気化する分については気化熱のコストがかかる。
 気化熱にかかる熱量は、加湿器もエアコンも同様である。ただし、エアコンは熱量を得るためにヒートポンプを使うので、その分、熱効率が高い。加湿器に比べて、およそ3倍だ。逆に言えば、加湿器の3分の1のコストがかかる。
 この分を差し引くと、加湿器に余計にかかる電力は、300W の 3ぶんの2 にあたる 200W となる。これで計算し直すと、ペイするには、3750時間の 3/2 にあたる 5625 時間 の時間がかかる。
 とはいえ、これは 6畳用のエアコンを使った場合の話だ。10畳用のエアコンを使えば、 5/3 の効果が得られるので、話は元に戻ってしまいそうだ。
 しかも、以上の話は、もともとおおざっぱな計算にすぎない。
 結論としては、「エアコンをよく使う家庭ならば、うるるとさららでも特にコスト高にはならない」という結論に変わりはない。

 
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posted by 管理人 at 17:43| 道具 | 更新情報をチェックする
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