2011年05月24日

◆ twitter で馬鹿になる

 twitter に嵌まると、馬鹿になる。細切れ情報や雑談ばかりに時間を奪われ、まともな思考ができなくなる。……そういう警鐘は、あちこちにある。 ──
 
 以上のことで、話は尽きる。いちいち言うまでもないほどだ。ただ、この話題はなかなか面白い。「twitter のやりすぎで新聞を読まなくなった池田信夫」という内容の話を、私も書いたばかり。 ( Openブログ 2011-05-24 )
 
 ネット上にも、この話題の話が見つかる。
   ・ ツイッターをするとバカになる
   ・ Twitterを使っているとアホになると心理学者が発表
   ・ ツイッターをすると知性が低下する? 心理学者が驚くべき研究結果
   ・ ツイッターやiPadでもっと馬鹿になる
   ・ ツイッターやiPadでもっと馬鹿になる」その2
   ・ Twitterはバカと暇人の集合痴!?
   ・ ツイッターする人は馬鹿ですか?
   ・ ツイッターは馬鹿あぶり出しツールという件
   ・ ツイッターでヒトは本当に馬鹿になりつつあるのか “ネット脳”の恐ろしさ

 ──

 最後の項目は、書籍の著者へのインタビュー記事だ。元の書籍は、下記だ。

 

ネット・バカ インターネットがわたしたちの脳にしていること

【 著作紹介 】
 「グーグル化」でヒトはバカになる。グーグルで知らないことを検索し、ツイッターで日常をつぶやき、iPadで本を買って読む。さまざまなインターネットメディアを当たり前のように使う日常のなかで、実は私たちの脳は少しずつ変化しているのだ。『クラウド化する世界』の著者がメディア論から神経科学までを使って暴きだす、まだ誰も知らない驚きの真実。

《 読者批評 1 》

 ネットから情報を得てばかりいると、検索能力や、矢継ぎ早に情報をさばく能力は発達するが、一方で注意力が散漫になって、長文の読解能力が衰え、ものごとを深く考えることができなくなる。また一時的な記憶を脳にしっかりと定着する能力(長期記憶力)も衰えるため、個々の知識量も減っていく(外部記憶装置が脳の長期的な記憶機能の代わりをすると言い換えてもよい)。
 ネットなしの生活にはもう後戻りできないことを考えれば、これまでとは異なる働きを司る脳の部位の発達した人たちの社会へ、世の中全体が移行しようとしていることを、論理的に、説得力をもって語っているのが本書と言えよう。

《 読者批評 2 》

 インターネットによってわれわれの生活は、それ以前とは比べようのないほどまったく異なるものとなっている。インターネット以前と以後とでは、生活だけでなく思考そのものまで激変してしまったのだが、そう指摘されてもわからないほど、現在のわれわれはどっぷりとインターネットの流れに身を任せている。
 現代人のこの状況をさして著者は「浅瀬」(shallows)と名付けた。英語版のタイトルはスバリ「浅瀬」である。深みのない、浅い思考の流れに身を任せて生きるのが現実だと気づかせてくれる本だ。

 本書を通読して思うのは、この流れは不可逆的なものだろう、よほど意識しないかぎり、この目まぐるしいが、あまりにも便利で快適な流れが保証された「浅瀬」からは出ることはできないだろうということだ。
 なぜなら、インターネットという新しいテクノロジーもたらすがサービスにあわせて、われわれの脳が適応してしまっているからなのだ。これは脳のもつきわめて重要な特性、すなわち「神経可塑性」(plasticity)によってもたらされたものである。次から次へと刺激の連続するマルチタスク状態では、脳の働きが浅く広くなってしまうのは当然だ。だから、深く掘り下げた思考が困難になるのは当然といえば当然なのだ。
 
 ジャーナリストである著者は、最新の脳科学の成果を幅広くトレースしているが、なかでも特筆すべきなのは、「短期記憶」(working memory)と「長期記憶」(long-term memory)にかんする考察である。コンピュータは脳のアナロジーであるが、その記憶(メモリー)の性質については絶対的な違いがある。コンピュータにおいては、記憶(メモリー)は無限に複製可能な情報(ビット)として貯蔵され再生されるが、脳においては、いったん「長期記憶」に貯蔵された記憶が「短期記憶」として再生された際、まったく同じ情報としてではなく、あらたな情報として「長期記憶」に貯蔵されることになるのだという。つまり、二つと同じ記憶情報はないということなのだ。これが脳とコンピュータが似て非なる点、絶対的な違いなのである。思考のすべてをコンピュータとインターネットに任せてしまうわけにはいかない理由がここにある。
 われわれの思考は、コンピュータの思考とは本来は異なるものなのだ。なのに、われわれの思考はコンピュータの情報処理のような方向に進んでいるのではないか、というのが著者の大きな懸念なのだ。

 だからこそ、こういう状況においては、圧倒的多数となりつつあるネット依存者と大きな差をつける方法が「逆転の発想」としてありうるのではだろうか。深読みかもしれないが、この事実に早く気づくに越したことはない。
 ふだんはインターネット世界の「浅瀬」にどっぷりと浸かっていても、ときには、この浅瀬から出て日光浴することを定期的に行えばいい。つまり、意識的で意図的な「情報遮断」を行うことだ。何も読まず、電話にもでず、ウェブもメールもツイッターもSNSも見ない「情報遮断」。
 この「情報遮断」によって、脳の働き方にメリハリをもたらせばいいのだ。著者自身、本書の執筆にあたってはコロラド山中に山ごもりしたと告白している。マイクロソフト創業者のビル・ゲイツや、韓国のサムソン会長イ・ゴンヒなどの傑出した経営者が、ときどき山ごもりして思考を深く集中させる機会を意図的にもっているのはそのためであろう。




【 参考情報 】

 
 本項の話と直接関係はないが、twitter の現状について、次の情報がある。(ITの情報。)
 アメリカではツイッター衰退。全アカウントの47%が既に稼働していない。月平均滞在時間は昨年の14分6秒から今年は12分37秒と減少。全ツイート90%が25%のユーザーによるもの。FBやYoutubeには訪問数で5倍から4倍引き離され、LinkedInにも引き離され始めた。( → 出典

 アメリカでは学者やビジネスパーソンは圧倒的にリンクトイン。フェイスブックはちょっと出会い系みたいな使われ方が目立ち、プロフェッショナルほど敬遠している感じ。リンクトインは紹介者がしっかりパトロールするのでコミュニティの安心感が違うという( → 出典

 女性プロフェッショナルはフェイスブックでのストーカー行為を恐れ、あまり使っていない感じ。皆何度かFBで痛い目に合っているという感じ。よってリンクトイン支持が多いと思う( → 出典

 ただ、ツイッターは米国外では成長している。とにかく、創業者チーム、そして今の経営陣のチームワークがFBに比して格段に悪い。昨年までザッカーバーグは憑りつかれたようにツイッターの新サービスを気にしていたそうだが、今は全く相手にしていないという。( → 出典

 ツイッターは全世界で2億人とも言われるユーザー数。これはFBの三分の一。なのに広告収入は40分の一。簡単に複数のアカウント作れるのでこの二億人も信憑性低いといわれている。一方、FBは幽霊アカウントをどんどん閉じてデータのアップグレードを進める。( → 出典

 ツイッターは08年にデビューし、史上最高のスピードでユーザーを獲得。全社員が40数名だった09年にイランの総選挙に大々的に活用されていたほど。一人の創業者が狂人的なまでに創業の理念を持っていたFBに比して、複数の創業者で見解が分かれ一つの理念を追求することができなかった。 ( → 出典


  ※ ま、上の参考情報そのものは、twitter で公開されているわけですが。  (^^);
  ※ 私としては、「twitter は限定的に使えば、それで十分」となる。1日に 10〜 20分ぐらいなら、問題ないだろう。


posted by 管理人 at 19:58| 書評 | 更新情報をチェックする
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