2010年04月04日

◆ 文明崩壊(ダイアモンド著)

 前項 の続編のような本がある。文明崩壊(ダイアモンド著)という本。環境の破壊が文明の崩壊をもたらした、という趣旨。 ──

 文明の発生ではなく、文明の崩壊を扱う。

    

 Amazon の著作紹介から引用すると、次の通り。
2005年に米国で発売され、ベストセラーとなった話題の1冊である。
 著者は生物学から地理学、鳥類学、人類生態学まで、広範な領域で研究を続けている。ピュリッツァー賞を獲得した前作『銃・病原菌・鉄』では、これらの知識・知見を統合し、文明の発展には生態系や地形の特徴などの環境要因が大きく影響したことを指摘した。本書では、文明崩壊のメカニズムを説き明かす。
 世界には、過去、大いに繁栄しながら、その後崩壊してしまった社会の遺跡があちこちに残っている。例えば、イースター島、マヤ、北米アナサジ、ノルウェー領グリーンランドなど。著者は実際にこれらの地に赴き、栄華を極めたかつての社会に思いを馳はせながら、なぜ崩壊したのか、その過程を探り、いずれも、同様の道筋をたどっていると指摘する。
 社会が繁栄すると人口が増える。人口が増えると、農作物の無理な増産やエネルギー消費量の拡大などで環境に過大な負荷が生じる。その結果、食糧・エネルギー不足となり、多すぎる人間が少なすぎる資源を巡って争うなど、共同体内部の衝突が激化する。飢餓・戦争・病気によって人口は減少し、社会は崩壊する ――こういう具合だ。
 著者は崩壊の潜在的要因として、環境被害、気候変動、近隣の敵対集団、友好的な取引相手、環境問題に対する社会の対応という5つの枠組みを設定。崩壊した社会、または存続した社会に当てはめて、検証していく。崩壊を免れた社会の事例として、徳川幕府による「上から下」への統制で、持続可能な林業を作り上げた江戸時代の日本も登場する。
 著者のこうした考察は、現代社会への警鐘として帰結する。第三世界の惨事の地・ルワンダ、急速に先進国の仲間入りを果たそうとする中国、最も脆弱ぜいじゃくな環境を抱えるオーストラリアなどの事例を紹介する。今日のグローバル社会では、1つの社会の争乱は別の社会の災厄となることを指摘。我々は歴史を教訓に崩壊を回避し、乗り越えられるのかと問う。
 他に内容紹介としては、次のサイトがある。
  → 加藤弘一の書評

 ──

 私としては、前項の本よりも、こちらの本の方が共感できる。環境保全の重要性を指摘している点では、私の「 Openブログ」の趣旨とも合致する。
 少なくとも、「炭酸ガスの発生が地球破壊をもたらす」なんていう説よりは、「環境破壊が地球破壊をもたらす」という説の方が、よほどまともだ。

 過去の問題というよりは、今日に共通する問題として、本書の指摘した話は有益だ。お薦めできる。

 [ 付記 ]
 ただし、それが今日においていかに生かされるか、という趣旨でなら、本書を読むよりは、私のブログを読む方がいい。

  → Open ブログ [ 森林(検索語) ]
  → Open ブログ [ エネルギー・環境1 ]
  → Open ブログ [ エネルギー・環境2 ]


posted by 管理人 at 13:21| 書評 | 更新情報をチェックする
×

この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。