2009年11月29日

◆ ペスト(カミュ)

 カミュの「ペスト」という本がある。これは私としてはお薦めの文学書だ。 ──

 豚インフルエンザの騒ぎのついでに、ペストの本を読むのもいいだろう。歴史的に調べて、学術的にいろいろと面白いことが書いてある。そういう学術書は、ネットで探せば、いろいろと見つかる。……ただし、特にお勧めはしない。暇があればどうぞ、というだけのことだ。(もちろんここにリンクを示すつもりもない。)

 誰にもお勧めできるのは、カミュの「ペスト」という本だ。カミュと言えば、昔は結構大人気だったのだが、今ではそれほどでもない。ただし、ノーベル賞を受賞しただけのことはあって、すばらしい文学書である。村上春樹なんか目じゃないね。村上春樹のシュールな作風を読んで、「面白い」と感じている人は、本書を読むといいだろう。村上春樹よりもはるかにレベルの高い文学作品に、目を洗われるはずだ。
( ※ なお、ネチネチした感じの小説が好きな人には、向いていない。カラリと晴れ渡るような現代風の感じの小説が好きな人向け。)

  → ペスト (新潮文庫)

 上は入手が容易だが、本当は、下記の全集が好ましい。カミュの素晴らしい短編も収録されているからだ。(今日では入手困難なものも含む。)……ただしこれは、絶版書なので、中古として入手するしかない。(ネット上からの入手も可能。)

  → 新潮世界文学 48 カミュ 1


 ついでだが、伝染病関連のパニックとしては、開高健の「パニック」という作品は秀逸である。笹の実とネズミの大量発生によるパニックを描いたものだ。(さすがにノーベル賞レベルとは行かないが。芥川賞は取っている。)

  → パニック・裸の王様 (新潮文庫)
 

 豚インフルエンザの騒ぎで、パニクってばかりいるよりは、小説でも読んで、気を休めるといいだろう。小説で免疫をつけておけば、現実生活でパニックにならずに済みそうだ。
 パニックの免疫。読書はワクチンより有効です。  (^^);


posted by 管理人 at 22:27| 書評 | 更新情報をチェックする
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